それいゆ 〜歩む道の先には〜

やっほーーーぉ。

中山優馬主演舞台それいゆを観て来ました。公演数がそこまで多かったわけではなかった それいゆ。六本木ブルーシアター初めてだったからどんなかなー、と思って行ったけどキャパ900でそんなに大きくなかった。2階席がないパターン。端の席だったから視界に入ったけど劇場スタッフも席持参して見てた。(監視という名目とはいえ羨ましい限り)

前の人の頭で死角は多いものの鏡がある分、背中でも角度によって表情が見えるからそこは良かった。始まりと終わりに客席に語りかけるようなシーン。そこが好きだったなー。光に手を翳す?ところ。湧き上がる発想、自らの手を加えてひとつひとつ形にしていくような。生み出すことの嬉しさや楽しさを表現するようなシーン。

中原淳一という人物を知っていたから、興味や関心があって観に行ったわけだけど、やっぱり人と違うことをするっていうのは、周りからの批判や不満も大きいし、それを耐える、交わす精神は並大抵な気持ちじゃ無理だってこと。事実、舞台の中でも苦悩のシーンはあったわけで、自身の葛藤が描かれていたけど、その苦しみに揉まれて揉まれて我を見失いかける時の優馬の演技が本当に良い。周りの反対の声に揺らぐ気持ちをぐっと抑えて、耐えるけど壊れそうになって、自分のやりたいことだけを貫くのはわがままだと理解していながらも、やり抜く。これは間違いなのかと自問自答し、周りの人は次々と離れていき孤独の中でも、自分を貫く。

強いと思った。揺らぐことがあったとしても、結果として自分のやりかたを貫いた彼は強い、と。求めているものに対して、相応の答えを与えなければ、必要ないと切り捨てられる中で、彼は自分の求めているものに対しての答えしか与えなかった。自分が与えるものは、夢や希望でなければならない。慰めであってはならない、と。

プロ根性というのだろうか。頑固と捉える人もいるだろう。自分のやりたいことしかやらない我儘な人だ、と。ただ、自分に嘘偽りなく生きた彼の生み出した作品たちは、数々の人を魅了している。当時だけでなく、現在も。それが全ての答えではないか、と思う。妥協なく歩んできた彼の人生が示した答えだと思う。それを良いと思うか、そうでないと思うかは、貴方次第だ。

正直、自分にも周りにも嘘ばかりついている私には、そんな生き方出来るわけない、無理だ。と思った。自分のやりたいことすらはっきりしていない私には、彼の生き方は羨ましいとしか言いようがない。何かに対してそこまで本気になれたっていうことが素晴らしい。そういうものを、私も見つけられるんだろうか、と。切なくなった。

なんか暗い話になってきてしまったけれど、優馬、出演者の方々関係者の方々、お疲れさまでした。素敵な作品を届けてくれてありがとう。これからの活躍も期待しています。

とりあえず、優馬の応援これからもっとするね。笑